中学受験でゲームをやめられない子への対処法

中学受験で、子どもがゲームをやめられない。

これはかなり多い悩みです。

塾の宿題があるのにゲームを続ける。
「あと5分」と言って終わらない。
タイマーが鳴っても無視する。
親が声をかけると不機嫌になる。
最後は親子喧嘩になる。

こういう家庭は珍しくありません。

ただし、最初に言っておきたいことがあります。

ゲームは一切やめなくてよいです。

中学受験だからといって、ゲームを完全禁止にする必要はありません。

私はプロ家庭教師として何年も中学受験生を見てきましたが、ゲームを続けながら受かった子は何人もいます。詳しい指導歴については、
運営者プロフィール
にも書いています。

ゲームをしていたから落ちる、ゲームをやめたから受かる、という単純な話ではありません。

大事なのは、ゲームをするかしないかではなく、ゲームを家庭内でどう管理するかです。

ゲームを完全に禁止すると、かえって親子喧嘩が増えることがあります。

隠れてやる。
親の目を盗んでやる。
友達の家でやる。
タブレットやスマホでこっそりやる。
ゲームの話題自体が家庭内で荒れる。

こうなると、ゲーム禁止そのものが目的になってしまいます。

中学受験で大切なのは、ゲームを消すことではありません。

勉強の流れを崩さないことです。

ゲームは一切やめなくてよい

中学受験中でも、ゲームは一切やめなくてよいです。

もちろん、無制限にやってよいという意味ではありません。

しかし、ゲームを完全に禁止しなければ受験に失敗する、というわけではありません。

ゲームをしながら最難関校に受かる子もいます。
ゲームをしていても、塾の宿題をこなし、模試の復習をし、過去問演習まで回せる子もいます。

逆に、ゲームを禁止しても、勉強に向かえない子もいます。

ゲームを取り上げたからといって、その時間がそのまま勉強時間になるとは限りません。

ぼーっとする。
不機嫌になる。
親に反発する。
隠れて別の遊びをする。
勉強への拒否感が強くなる。

こういうこともあります。

だから、ゲームを敵にしすぎない方がよいです。

ゲームを完全に悪者にすると、家庭内の対立が強くなります。

親は「ゲームのせいで成績が上がらない」と思う。
子どもは「ゲームを奪われる」と感じる。
その結果、勉強よりもゲームをめぐる争いが中心になる。

これはよくありません。

ゲーム禁止については、
中学受験でゲームを禁止してはいけない理由
でも詳しく書いています。

中学受験で重要なのは、ゲームをゼロにすることではなく、ゲームを家庭学習の邪魔にならない位置に置くことです。

ゲーム時間は45分までにする

ゲームを許す場合、時間は必ず決めるべきです。

私の考えでは、基本は45分までです。

30分だと、子どもにとってはやや短く感じることがあります。
始めて少し楽しくなってきたところで終わるので、不満が残りやすい。

一方で、1時間は長いです。

1時間やると、ゲームの余韻が残ります。
終わったあとに勉強へ戻りにくくなります。
もう少しやりたいという気持ちも強くなります。

だから、現実的には45分が使いやすいです。

短すぎず、長すぎない。
親も管理しやすい。
子どもも納得しやすい。

ゲーム時間については、
中学受験でゲームは何分までなら許していいのか
でも詳しく書いています。

ただし、45分という時間は、単なる目安ではありません。

家庭内の約束として固定する必要があります。

「今日は機嫌がいいから1時間」
「今日は親が忙しいから長め」
「今日は成績が悪かったからゼロ」
「今日はなんとなく30分」

このように親の気分で変えると、子どもは納得しません。

ゲーム時間は、できるだけ固定する。

そして、子どもにも事前に共有する。

ゲームは45分まで。
やるべきことが終わってから。
タイマーが鳴ったら終わり。
守れなければ3日禁止。

ここまで決めるべきです。

必ず約束をしてからゲームを始める

ゲームをやめられない子に対して、最も大事なのは、ゲームを始める前の約束です。

ゲームを始めてから、

「そろそろやめなさい」
「もう終わりにしなさい」
「何分やってるの」

と言っても、揉めやすいです。

子どもは、ゲームに入り込んでいます。

その状態で親が急に止めようとすると、反発が起きます。

だから、ゲームを始める前に約束をします。

たとえば、

「今日は45分」
「タイマーが鳴ったら終わり」
「延長はなし」
「終わったら漢字をやる」
「守れなかったら3日ゲーム禁止」

このように、始める前に確認します。

ここで大事なのは、親が一方的に言うだけではなく、子どもに言わせることです。

「何分まで?」
「タイマーが鳴ったらどうする?」
「守れなかったらどうなる?」

と確認する。

子どもが自分の口で、

「45分まで」
「鳴ったらやめる」
「破ったら3日禁止」

と言う。

これが重要です。

本人が確認した約束であれば、あとで叱る根拠が明確になります。

親の気分で怒っているのではありません。

本人が約束したことを守らなかったから、注意している。

この形にする必要があります。

叱る基準を固定することについては、
中学受験で子どもを怒るときに親が決めておくべきルール
でも詳しく書いています。

ゲームの約束も同じです。

ルールを決める。
子どもと共有する。
破ったら決めた通りに対応する。

タイマーを使い、終了を機械化する

親の声だけで終わらせようとすると、どうしても感情が入ります。

「もうやめなさい」
「さっき言ったでしょ」
「何回言わせるの」
「いい加減にしなさい」

こうなりやすい。

しかし、タイマーを使えば、終了の合図を親ではなく機械に任せられます。

これはかなり大きいです。

タイマーが鳴った。

だから終わり。

親が怒ったから終わりではない。
親の機嫌が悪いから終わりでもない。
約束した時間が来たから終わり。

この形にする。

スマホのタイマーでも、キッチンタイマーでも構いません。

できれば、子ども本人にタイマーをセットさせるとよいです。

「45分でセットして」
「鳴ったら終わりね」

と決める。

そして、タイマーが鳴ったら、親は余計なことを言わない。

「終わりです」

これだけでよいです。

ここで長々と説教すると、また喧嘩になります。

ゲームをやめられない子に必要なのは、毎回の説教ではありません。

同じルールを、同じように運用することです。

機械的に、事務的に対応する。

これが大事です。

親子喧嘩が増えている家庭は、
中学受験で親子喧嘩が増える家庭に足りないもの
も読んでください。

ゲーム終了のたびに喧嘩しているなら、親の声で終わらせるのではなく、タイマーとルールで終わらせるべきです。

約束を破ったら3日禁止にする

ゲームの約束を破った場合の対応も、最初から決めておくべきです。

私なら、3日禁止にします。

1日禁止だと軽すぎることがあります。
その場しのぎになりやすい。

1週間禁止だと重すぎる場合があります。
親子関係が荒れやすくなります。

3日禁止は、子どもにとって十分に痛い。
しかし、長すぎて絶望するほどではない。

このくらいが扱いやすいです。

大事なのは、これも事前に約束しておくことです。

「45分を超えたら3日禁止」
「タイマーが鳴っても続けたら3日禁止」
「隠れてやったら3日禁止」
「親に嘘をついたら3日禁止」

このように、ルール化しておく。

そして、破ったら本当に3日禁止にします。

ここで親がブレると、ルールは壊れます。

子どもが泣く。
怒る。
不機嫌になる。
「もうしないから」と言う。
「友達と約束している」と言う。

それでも、ルールを破ったなら3日禁止です。

ただし、ここで親が怒鳴る必要はありません。

「約束を破ったので、3日禁止です」

これでよいです。

機械的に、事務的に対応する。

親の感情を乗せない。

ここが重要です。

ゲームをめぐる親子喧嘩の多くは、ルールが曖昧だから起きます。

親がその場で怒る。
子どもが反発する。
親がさらに怒る。
結局、次の日もまた同じことが起きる。

これでは意味がありません。

ゲームをやめられない子には、毎回同じ流れで対応します。

45分まで。
タイマーを使う。
守れなければ3日禁止。
また再開したら同じルール。

無駄な喧嘩はしなくてよい

むしろ、無駄な喧嘩はしない方がよいです。

ゲーム終了のたびに喧嘩していると、家庭全体の空気が悪くなります。

子どもはゲームをやめることより、親への反発を強めます。

親も疲れます。

そして、勉強に入る前に親子とも消耗します。

これでは本末転倒です。

中学受験で大事なのは、ゲームをめぐる勝ち負けではありません。

勉強の流れを守ることです。

ゲームの扱いは、できるだけ淡々と処理するべきです。

約束した。
タイマーを使った。
守った。
それなら問題なし。

破った。
だから3日禁止。
以上。

これでよいです。

そこに、

「だからあなたはダメなのよ」
「受験生の自覚がない」
「こんなんで受かるわけない」
「みんなもっと頑張っている」

という言葉を足す必要はありません。

そういう言葉は、ゲームの問題を勉強全体の人格批判に変えてしまいます。

親の言葉については、
中学受験で親が言いがちなNGワード5選
でも詳しく書いています。

ゲームの問題は、ゲームのルールとして処理する。

勉強の問題は、勉強の問題として処理する。

まとめ:ゲームはやめなくてよいが、ルールは固定する

ゲームを続けながら受かった子は何人もいます。

大事なのは、ゲームをするかしないかではありません。

ゲームをどう管理するかです。

時間は45分まで。
始める前に約束する。
タイマーを使う。
タイマーが鳴ったら終わる。
守れなければ3日禁止。
これを事前に決めておく。

そして、破ったら本当に3日禁止にする。

ただし、怒鳴らなくてよいです。
説教もしなくてよいです。
人格批判もしなくてよいです。

約束を破ったので、3日禁止です。

これで十分です。

ゲームをめぐる対応は、機械的かつ事務的でよいです。

親が毎回感情的になるから、無駄な喧嘩になります。

ルールを決める。
共有する。
タイマーを使う。
破ったら決めた通りにする。
また同じルールで再開する。

この繰り返しです。

中学受験では、ゲームを完全に消すことよりも、家庭学習の流れを守ることの方が重要です。

ゲームを敵にしすぎず、しかし無制限にもせず、淡々と管理する。

それが、ゲームをやめられない子への現実的な対処法です。

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