中学受験で家庭教師をつけるべきか|迷っている家庭が考えるべきこと

中学受験で家庭教師をつけるべきか。

これは、多くの家庭が一度は悩む問題です。

結論から言うと、成績を上げたいなら、家庭教師はつけた方がよいです。

もちろん、誰でも必ず劇的に伸びるという意味ではありません。
家庭教師をつければ、何もしなくても成績が上がるという話でもありません。

しかし、適切な講師が入り、原因分析をして、分かりやすく解説し、やる気を引き出し、正しい方向性を示し、類題の宿題まで出せば、つけないより成績が上がりやすいです。

少なくとも、私はそういう形で成績を上げてきました。

中学受験は、塾に通っているだけでは伸びないことがあります。

授業を受けている。
宿題もやっている。
テストも受けている。

それでも、成績が伸びない。

その場合、必要なのは、単なる勉強時間の追加ではありません。

どこで詰まっているのか。
何を優先すべきなのか。
どの問題を捨てるべきなのか。
どのレベルの問題を解き直すべきなのか。
どの科目に時間をかけるべきなのか。

こうした判断です。

家庭教師をつける意味は、ここにあります。

家庭教師をつければ、つけないよりは上がりやすい

家庭教師をつければ、つけないよりは成績が上がりやすいです。

理由は単純です。

子どもの答案を見られる。
どこで間違えているか分かる。
原因を分析できる。
その子に合わせて説明できる。
必要な宿題を出せる。
次回、できるようになったか確認できる。

この流れを作れるからです。

成績が伸びない子は、単に勉強していないわけではありません。

難しい問題ばかりやっている。
復習をしていない。
類題をサボっている。
集団塾の授業についていけていない。
何を優先すべきか分かっていない。

こうしたズレがあることが多いです。

この点については、塾講師・家庭教師として見てきた、成績が伸びなかった子の特徴でも詳しく書いています。

家庭教師は、子どもの勉強を横で見ることで、そのズレを発見できます。

たとえば、算数なら、解法を知らないのか、条件整理ができないのか、計算が雑なのか、典型問題の再現性が低いのかを見ます。

国語なら、本文が読めていないのか、問題文が読めていないのか、選択肢のズレを見抜けないのか、記述で問いに答えられていないのかを見ます。

理社なら、知識が足りないのか、覚えた知識を問題の中で使えていないのかを見ます。

原因が分かれば、対策を立てられます。

だから、適切な家庭教師が入ると、つけないよりは上がりやすいのです。

家庭教師の役割は、分かりやすい解説だけではない

家庭教師というと、「分からない問題を教えてくれる人」と思われがちです。

もちろん、分かりやすい解説は大切です。

しかし、それだけでは不十分です。

家庭教師の本当の役割は、原因分析と方向づけです。

なぜ成績が伸びていないのか。
なぜ宿題をやっているのに点数が上がらないのか。
なぜテストで同じミスを繰り返すのか。
なぜ国語の点数が安定しないのか。
なぜ算数で標準問題を落とすのか。

ここを見ないといけません。

ただ解説するだけなら、解答解説を読めば済むこともあります。

しかし、成績が伸びない子に必要なのは、その問題の答えだけではありません。

次に同じような問題が出たときに、自力で解けるようにすることです。

そのためには、解説のあとに類題が必要です。

「この問題が分かった」
で終わらせるのではなく、

「同じ考え方で、別の問題も解ける」
まで持っていく。

ここまでやって、初めて成績につながります。

悩んでいる理由がお金だけなら、つけた方がいい

家庭教師をつけるか悩んでいる理由が、お金だけなら、私はつけた方がいいと思います。

もちろん、家庭の経済状況を無視してよいという意味ではありません。

しかし、中学受験をする時点で、塾代、講習費、教材費、模試代、受験料など、すでに大きなお金がかかっています。

その中で、成績が伸びずに悩んでいる。
塾についていけていない。
宿題が回っていない。
親子喧嘩が増えている。
志望校に届いていない。

この状態で、お金だけを理由に家庭教師を避けるのは、あまり合理的ではありません。

なぜなら、家庭教師をつけないまま時間だけが過ぎる方が危険だからです。

中学受験では、時間が限られています。

小6の秋になってから、基礎が抜けている、宿題が処理できていない、過去問に入れない、と気づいても遅いことがあります。

悩んでいるなら、早めに一度見てもらった方がいいです。

継続でつけるかどうかは、その後に判断すればよいです。

最初から週2回、長期契約で考える必要はありません。

まずは、現在地を見てもらう。
何が問題なのかを整理する。
必要なら継続する。
不要なら、家庭での方針だけ持ち帰る。

それでも十分意味があります。

学生家庭教師より、プロ家庭教師の方がよい

中学受験で本気で成績を上げたいなら、学生家庭教師よりプロ家庭教師の方がよいです。

これは、今の私に利害関係がないからこそ、はっきり言えます。

中学受験では、ただ自分が勉強できるだけでは足りません。

必要なのは、子どもの状態を見る力です。

どこで詰まっているのか。
どのレベルの問題から戻すべきか。
塾の宿題をどこまでやるべきか。
どの問題を飛ばしてよいか。
志望校から見て何が足りないか。
親に何を伝えるべきか。

こうした判断は、経験がものを言います。

学生家庭教師でも、優秀な人はいます。

本人が難関校出身で、学力が高く、説明がうまい学生もいます。

しかし、一般論としては、プロの方が安定します。

特に、成績が伸びない子、塾についていけない子、親子関係がこじれている家庭、受験学年で時間がない家庭は、プロを選んだ方がよいです。

中学受験は、単なる勉強ではありません。

塾のカリキュラム。
宿題の取捨選択。
志望校との距離。
親の不安。
子どものメンタル。
家庭学習の回し方。

これらが絡みます。

学生に任せるには、重すぎるケースがあります。

家庭教師をつけるべき家庭

家庭教師をつけるべき家庭には、いくつか共通点があります。

塾に通っているのに成績が伸びない。
宿題をやっているのにテストで点が取れない。
算数の標準問題を落としている。
国語の点数が安定しない。
理社の知識が定着していない。
塾の宿題が終わらない。
親が見ても、どこが原因か分からない。
親子喧嘩が増えている。
子どものやる気が落ちている。
志望校に向けて何を優先すべきか分からない。

こういう家庭は、家庭教師を検討した方がよいです。

特に、親が教えているのにうまくいかない場合は、早めに外部の手を入れた方がいいです。

親が教えると、どうしても感情が入ります。

「なんで分からないの」
「前にもやったよね」
「もっと真剣にやりなさい」

こうなりやすい。

親子喧嘩が増えている場合は、勉強そのものより、家庭内の関係が崩れ始めている可能性があります。

この点については、中学受験で親子喧嘩が増えたら危険信号でも書いています。

家庭教師を入れることで、親が少し引ける場合があります。

親がすべてを抱え込まず、勉強面を外部に任せる。

それだけで、家庭の空気が変わることもあります。

家庭教師をつけても伸びないケースもある

ただし、家庭教師をつければ必ず伸びるわけではありません。

伸びないケースもあります。

たとえば、家庭教師をつけても、授業を受けっぱなしにしている。
宿題をやらない。
復習をしない。
親が丸投げしている。
逆に、親が介入しすぎている。
講師がただ問題を解説しているだけ。
子どもの原因分析ができていない。
塾のカリキュラムと噛み合っていない。

こういう場合は、家庭教師をつけても効果が出にくいです。

家庭教師をつけても成績が上がらない家庭については、中学受験で家庭教師をつけても成績が上がらない家庭の特徴で詳しく書いています。

家庭教師をつけるなら、授業だけで終わらせてはいけません。

授業で分かった。
類題を宿題に出す。
次回確認する。
できていなければ戻す。
必要なら塾の宿題の優先順位を変える。

この流れが必要です。

家庭教師は、魔法ではありません。

しかし、正しく使えば、かなり強い手段です。

まとめ:迷っているなら、一度つけて判断すればいい

中学受験で家庭教師をつけるべきか迷っているなら、一度つけて判断すればいいです。

特に、悩んでいる理由がお金だけなら、つけた方がよいです。

成績が伸びないまま時間が過ぎる方が危険です。

家庭教師をつければ、つけないよりは上がりやすい。

原因分析ができる。
分かりやすく解説できる。
やる気を引き出せる。
正しい方向性を示せる。
類題の宿題で定着させられる。

この流れが作れるからです。

そして、中学受験で本気で伸ばしたいなら、学生よりプロを選んだ方がよいです。

もちろん、プロなら誰でもよいわけではありません。

しかし、塾のカリキュラム、志望校、家庭学習、親子関係まで含めて見るなら、経験のあるプロの方が安定します。

中学受験は時間が限られています。

迷っている間にも、次の単元に進みます。
次のテストが来ます。
次のクラス分けがあります。
受験本番が近づきます。

本当に困っているなら、早めに外部の目を入れた方がいいです。

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