中学受験で成績が伸びない子に共通する5つの原因|勉強しているのに上がらない家庭の落とし穴

中学受験で成績が伸びない子には、はっきりした原因があります。

「うちの子は本当はできる」
「まだ本気を出していないだけ」
「塾との相性が悪い」
「先生が見てくれていない」
「宿題は一応やっている」

こういう言葉が出ている家庭ほど、危ないです。

もちろん、塾や先生に問題がある場合もあります。
しかし、成績が伸びない原因を外にばかり求めていると、子どもの本当の課題は見えません。

中学受験は、甘くありません。

塾に行っているだけでは伸びません。
宿題を埋めているだけでも伸びません。
親が焦って課金しても伸びません。
偏差値を見て騒いでいるだけでも伸びません。

成績が伸びない子には、だいたい共通する失敗パターンがあります。

ここでは、中学受験で成績が伸びない子に共通する5つの原因を整理します。

原因1 基礎が穴だらけのまま応用問題をやっている

成績が伸びない子の多くは、基礎が固まっていません。

これはかなり厳しく言う必要があります。

「応用問題が苦手」なのではありません。
その前の基礎が抜けているのです。

算数であれば、計算が遅い。
割合が怪しい。
比が曖昧。
速さで手が止まる。
図形の基本処理ができていない。

この状態で応用問題をやっても、伸びません。

国語でも同じです。

「読解力がない」の一言で片づける家庭は多いですが、実際には語彙が足りない、設問を読めていない、本文の根拠を拾えていない、記述の型がない、ということが多いです。

理科社会も、基本知識が曖昧なまま問題演習だけを増やしている子がいます。

それでは点数は安定しません。

基礎が抜けている子に難問をやらせるのは、穴の空いたバケツに水を入れるようなものです。

いくら時間をかけても、積み上がりません。

まずやるべきことは、難しい問題ではありません。
基礎の穴を見つけて、埋めることです。

「うちの子は応用力がない」のではなく、基礎が怪しいだけのことは多いです。

原因2 宿題をやっているのではなく、ただ埋めている

塾の宿題を「やっている」と言う家庭は多いです。

しかし、実際に中身を見ると、やっているのではなく、ただ埋めているだけのことがあります。

とりあえずノートに書く。
丸つけをする。
間違えた問題の答えを写す。
解説を読んだことにする。
親には「終わった」と言う。

これでは伸びません。

宿題は、提出するための作業ではありません。
できない問題をできるようにするための作業です。

ここを間違えている家庭は多いです。

宿題が終わったかどうかだけを見ている親も危険です。

「宿題終わった?」
「終わった」
「じゃあよし」

これでは管理になっていません。

見るべきなのは、終わったかどうかではありません。

どこで間違えたのか。
なぜ間違えたのか。
解き直したらできるのか。
一週間後にもできるのか。
似た問題が出たら解けるのか。

ここまで見なければ、宿題をやったことにはなりません。

量だけこなしている子は、学年が上がるほど苦しくなります。

なぜなら、理解が積み上がっていないからです。

「毎日やっているのに伸びない」という場合、かなりの確率で、勉強の質が低いです。

厳しいですが、宿題をやっているつもりになっているだけです。

原因3 テスト直しが反省会で終わっている

テスト直しをしていると言う家庭も多いです。

しかし、実際にはテスト直しになっていないことがあります。

点数を見る。
偏差値を見る。
順位を見る。
親が怒る。
子どもが落ち込む。
解説を読む。
赤ペンで答えを書く。

これで終わり。

これはテスト直しではありません。
ただの反省会です。

テスト直しで見るべきなのは、失点の原因です。

知らなかったのか。
分かっていたのにミスしたのか。
問題文を読み落としたのか。
時間が足りなかったのか。
解き方は知っていたが、処理が遅かったのか。
そもそも単元の理解が浅かったのか。

ここを分けないと、次も同じように落とします。

「ケアレスミスでした」で済ませる家庭も危ないです。

ケアレスミスという言葉は便利ですが、多くの場合、それは単なるミスではありません。

計算の型が雑。
字が汚い。
途中式を書かない。
問題文に線を引かない。
焦ると処理が崩れる。
見直しの仕方を知らない。

これらは全部、原因があります。

本当は訓練で直すべき問題です。

それを「ケアレスミス」で済ませると、永遠に直りません。

テスト直しとは、答えを確認することではありません。
次に同じ失点をしないための作戦会議です。

ここが甘い子は、何回テストを受けても同じところで落とします。

原因4 親が不安で勉強を増やしすぎている

成績が伸びない家庭ほど、親が焦っていろいろ足しがちです。

塾を増やす。
個別指導を入れる。
家庭教師をつける。
教材を買う。
プリントを追加する。
過去問を早く始める。
睡眠時間を削る。

しかし、それで伸びるとは限りません。

むしろ、成績が伸びない子にさらに課題を積むと、崩れます。

すでに塾の宿題が回っていない子に追加教材を入れても無理です。
基礎が固まっていない子に過去問をやらせても無理です。
疲れている子に授業を増やしても、吸収できません。
親が毎日怒っている家庭で、子どもが前向きに勉強するのも難しいです。

中学受験では、足せばいいわけではありません。

むしろ、何をやらないかを決める方が大事なことがあります。

親の不安を埋めるために、子どもの予定を埋めてはいけません。

厳しく言えば、親の安心のために子どもを消耗させているケースがあります。

これは本当に危険です。

子どもが伸びないときに必要なのは、追加ではなく整理です。

何ができていないのか。
何を優先すべきなのか。
何を捨てるべきなのか。
どこまでなら回るのか。

ここを見ずに量だけ増やすと、成績は伸びるどころか下がります。

原因5 偏差値だけ見て、答案を見ていない

偏差値は大事です。

これはきれいごと抜きに、大事です。
中学受験では、偏差値を無視して志望校を決めることはできません。

しかし、偏差値だけ見ていても成績は伸びません。

偏差値は結果です。
原因ではありません。

偏差値が下がったときに、親がまず見るべきなのは数字ではなく答案です。

どの問題で落としたのか。
なぜ落としたのか。
取るべき問題を落としたのか。
捨ててもよい問題を落としただけなのか。
時間配分はどうだったのか。
正解した問題も、本当に理解していたのか。

ここを見ずに、偏差値だけで騒ぐ家庭は危ないです。

「偏差値が下がった」
「もっと勉強しなさい」
「このままじゃ志望校に受からない」

これでは何も改善しません。

同じ偏差値50でも、中身はまったく違います。

基礎はあるが応用で止まっている子。
計算が遅くて時間切れになる子。
知識が抜けている子。
読み落としが多い子。
国語の記述で点が取れない子。
本番形式になると焦る子。

対策はそれぞれ違います。

偏差値だけを見ている親は、子どもの状態を見ていません。

本当に見るべきなのは、数字の上下ではなく、答案に出ている弱点です。

成績が伸びないときに、まずやるべきこと

成績が伸びないとき、いきなり勉強量を増やしてはいけません。

まずやるべきことは、原因を分けることです。

基礎が抜けているのか。
宿題が作業になっているのか。
テスト直しが甘いのか。
親が焦って詰め込みすぎているのか。
偏差値だけを見て、答案を見ていないのか。

原因が違えば、対策も違います。

努力不足の子もいます。
しかし、努力しているのに伸びない子もいます。

その場合、必要なのは「もっと頑張れ」ではありません。
やり方を変えることです。

中学受験は、根性論だけでは勝てません。

冷静に診断する。
基礎に戻る。
宿題の質を上げる。
テスト直しを本物にする。
やることを増やしすぎない。
偏差値ではなく答案を見る。

これができる家庭は、立て直せます。

逆に、これをしないまま塾を変えたり、教材を増やしたり、子どもを責めたりしても、状況はあまり変わりません。

中学受験で成績が伸びないときほど、親は冷静になる必要があります。

子どもを責める前に、答案を見る。
教材を増やす前に、原因を見る。
塾を変える前に、家庭学習を見る。
偏差値を嘆く前に、失点の中身を見る。

成績が伸びない子には、必ず理由があります。

その理由を見つけることが、立て直しの第一歩です。

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